V-Ray 3.0を利用する為には、既にご利用中の通常版V-RayドングルにV-Ray 3.0のライセンス情報を追加する必要があります。これをドングルの再プログラミングと呼びます。
ドングルの再プログラミング手続は次の手順で行います。
ドングルを再プログラミングが完了するとV-Ray 3.0を使い始める事ができます。以下にこれら一連の手順を詳しく解説します。
ChaosGroupライセンスサーバー(License Server 2.0以上)が起動している事を確認します。ChaosGroupライセンスサーバーのセットアップ手順は こちら(Windows, Mac OSX, Linux) を参照ください。
ライセンスサーバーにドングルを複数接続している場合、必ず更新対象の1つのドングルだけを接続してください。(ドングル毎にcontexrt.wbcを生成してください)
ウェブブラウザーを開きます。なお javascript の実行は有効にしてください。
アドレス欄に次のURLを入力します。
http://localhost:30304/goupgrade
ドングルが刺さっているマシンのWEBブラウザで上記を入力しします。
右図のようなエラーページが表示された場合、ご利用のライセンスサーバーバージョンは License Server 4.xがインストールされています。その場合はLicense Server4.x用手順をご確認ください。
訳があってドングルが刺さっているマシンでWEBブラウザを開く事ができない場合、localhostの部分をマシン名に置き換える事で、他のマシンからアクセスする事もできます。
例えばホスト名: dell23 で IPアドレス: 192.168.0.7 のマシンにドングルが刺さっている場合は http://dell23:30304/goupgrade もしくは http://192.168.0.7:30304/goupgrade と入力します。
リモートプログラミングコンテキストファイル(.wbc)が生成されるまで暫く待ちます。(通常20秒以内には生成されます)
生成が完了すると Success! のメッセージが表示されます。contexrt .wbc のリンク部分を「右クリック」し対象をファイルに保存します。
インターネットエクスプローラーでは、対象をファイルに保存です。
保存した context.wbc ファイルを販売代理店までe-mailで送付します。 (株式会社オークのサポートは support@oakcorp.net )
context.wbcファイルは必ず正しく抽出できるわけではありません。ブラウザのキャッシュやインストールされているLicense Server/WibuKeyドライババージョンなどによってはうまくファイルが書き出せていないことがあります。申請前に予めご自身で確認しておくことで、タイムロスを防ぐことができますので必ず行っていただくことをおすすめします。
生成したcontext.wbcファイルをメモ帳やNotepadなどのテキストエディタで開き、以下のような暗号化された情報が書き出されていれば正常です。
弊社ではご連絡いただいたcontext.wbcファイルの確認を行い、上記のいずれかに該当することが確認できた場合は再度ファイルを作成するようにお願いをしております。
ご連絡いただく時間帯が弊社の営業時間外の場合は返答が翌営業日となりドングルの再プログラミングが遅れますので、予めご自身で確認していただくことを強くおすすめします。
contexrt.wbc ファイルを販売代理店まで送付すると、数日で .rtu の拡張子がついたファイルが帰ってきます。(update.rtu)この .rtu ファイルには貴方のドングルを更新する為の情報が入っています。(.rtuは単純なテキストファイルです。バイナリではありません。)
なお、.rtu ファイルは .wbc ファイルを生成したドングルと1:1の関係になっています。異なるドングルに .rtu を適用しようとしても何も更新されません。(ドングルは特に変化しません。)
以下の手順でドングルを更新してください。
.rtu ファイルを受け取ったら .wbc ファイルを生成したドングルが刺さっているマシン上にコピーします。コピーする場所は任意でかまいません。
Windowsスタートメニュー>プログラム>Chaos Group>V-Ray License Server for ***>Remove V-Ray license service を実行しV-Rayのライセンスサーバーを停止します。
もしWindowsのタスクトレイ(画面右下)にV-Rayライセンスサーバーのアイコンが表示されている場合は、アイコンをダブルクリックして“Terminate V-Ray License service”のボタンをクリックしライセンスサーバーを停止します。
コピーした .rtu ファイルをダブルクリックしてください。WIBUキーのドライバーによりドングルを更新するかどうか確認画面が表示されます。 Yes をクリックするとドングルが更新されます。
更新が成功した旨を確認しOKでダイアログを終了します。
Windowsスタートメニュー>プログラム>Chaos Group>V-Ray License Server for ***>Register V-Ray license service を実行します。
PCを再起動してください。
.rtu 拡張子がWIBUプログラムに関連付けされていない場合、ダブルクリックしても上記のようなウィンドウは表示されず何も起こりません。その場合は以下の方法で .rtu ファイルを手動で読み込み、アップデートを掛ける事ができます。
ファインダーで、/アプリケーション/WIBUKEY フォルダを開きます。WkConfigアプリケーションを起動してください。
Update タブを選択して[Execute Update.. ]ボタンをクリックしてください。
.rtu ファイルを開き、ドングルを更新して完了です。
FedoraなどのGnome X端末では、アクセサリ» WibuKey WkConfig からWIBUキーのGUI操作が行えます。Update タブで .rtu ファイルを開きドングルを更新する事ができます。
コンソール画面から行うには以下のようにセットできます。 [xxx.rtu] は.rtuファイルまでのパス
$ wku REMOTE SET FROM xxx.rtu
ウェブブラウザーを開きます。アドレス欄に次のURLを入力します。
http://[サーバー名]:30304
[サーバー名]の部分にはV-Rayドングルが刺さっているマシンのホスト名もしくはIPアドレスが入ります。
例えばブラウザーを起動したマシンにドングルが刺さっている場合は
http://localhost:30304 もしくは http://127.0.0.1:30304
と入力します。localhost(127.0.0.1)は自身を示すのホスト名もしくはIPアドレスです。
また、ホスト名: dell23 で IPアドレス: 192.168.0.7 のマシンにドングルが刺さっている場合は
http://dell23:30304 もしくは http://192.168.0.7:30304
と入力します。
うまく接続できると Get status of the server. のリンクが表示れるのでクリックします。V-Rayライセンスサーバーの情報が表示されます。図のように、 通常の V-Ray for Maya 3.0 のTotalライセンス数が、購入したライセンス数と一致している事を確認してください。 (教育版はV-Ray4Maya/Edu 表示です。)